いつもお世話になっているボディーワークな工場さんで打ち合わせ。
現在製作中のTYPE-2ワイドなABARTHをチェックしながら、
こまかな仕様を決めてきました。
その横で、
カーボンボンネットの塗装が行われていましたので、
この商品の塗装ポイントを少しだけ。
THREEHUNDREDのカーボンパーツ群の中でも、
最高峰のクオリティと、
箱の大きさのを誇るカーボンボンネット。
ドライカーボンなこの商品は、
塗装にもかなりの技術を要します。
まず焼き上げられた製品には巣穴があり、
これを取らないと塗料はうまくのらず、
そのまま塗装するとプツプツや塗装はがれの原因となります。
THREEHUNDREDがお願いしている現場さんは、
製品が出来てから常に塗装工程の研究を重ねて下さり、
クリア塗料自体にもノウハウがありますが、
驚きなのはその塗装工程にあります。
まずクリアを4回吹き、
その後画像のように#240のペーパーで全面研ぎこみ、
塗装したクリアを落としながら面を整えていきます。
その後またクリアを4回吹き、
同様に研ぎあげ、巣穴を埋めていきます。
拭き上げの際にシンナーは塗料がゆるくなるので使いません。
そしてまた4回クリアを吹き、
同様に研ぎあげて、ようやくボイドや巣穴が無くなります。
塗料を入れる前に合計12回クリアを入れて下地を作り、
そこからようやく色を塗装していきます。
この途方もない下地処理をしないと、
ドライカーボンなパーツを奇麗に塗装する事は難しいです。
ここまで仕上げると塗装の食いつきも良いですし、
ボンネットの熱によるボイドの発生も防げ、
経年劣化による折り目が見えてくる事も少なくなり、
長く美しい状態を保てます。
塗装工程を見れば見るほど、
現場の職人さんにアタマが上がらなくなります(^^ゞ
いつもありがとうございます!
おす。