サスペンションキット by OHLINSのサブタンク仕様の受注を開始しました。
正直なところ、今でもリヤにはサブタンクはいらないと思っています。
しっかりとしたダンパーセットアップとバネレートの選択ができていれば。
スタンダード仕様で十分だと思います、しかし一部のニヤリ系を求めるオーナー様は別かもしれません・・・
今までチョコチョコとサブタンクのテストはしていました。
ただどうしても販売価格とのバランスを考えると、スタンダードモデルよりも10万円以上高くなってしまうので、費用対効果を考えるとどうなのかな?と思っていました。
ただ、セッティングが好きで、ワインディングやサーキットも楽しみ、何よりメカニカルな機構にニヤリとするオーナー様には、お財布さえ許せば最高の選択肢と思って頂ける仕上がりまで製品を詰める事が出来ました。
ABARTH500のリヤトーションビームは、いろいろと制約が多いなかでのサスペンション部品構成となります。
ノーマルダンパーですら苦戦した跡がうかがえるくらいです。
メインダンパーの限られた容量から、フリーピストンがサブタンクに移動する事の意味がとても大きいです。
これによりメインダンパーのストローク量とシャフト長を稼げ、且つダンパー容量を増やせる事でダンパー本来の仕事を限りなく100%にさせてあげられるようになりました。
ケーブル式サブタンクとする事でダンパー自体のレスポンスは若干落ちてしまいますが、油量が増える事での作動熱への対策であったり、メインダンパーの設計自由度が増えたので取り付け部分のブッシュを大きくして、作動音対策と作動フリクションを低減する事が出来ました。
何よりも最大のトピックは、バンプとリバンプをそれぞれ20段調整できますので、セッティングの幅は実に400通りになります。
これが実に面白いです(^^)/
ワンクリックで明確にクルマの挙動が変わります、特にABARTH500系はリヤのセットアップが重要なので、是非カチカチクリックを調整してご自身の好きな動きを作られては如何でしょうか?