THREE HUNDRED ABARTH Parts Brand

アバルトのホイール・サスペンション・ブレーキ・カーボンパーツetc 開発・販売

Produced by DUKES


[お正月スペシャル] 歴代デモカー特集3XX編

[お正月スペシャル] 歴代デモカー特集3XX編

THREEHUNDREDの歴史を語る上で、欠かせないのが歴代デモカーの存在です。
スタート当初は資金も無かったので、先輩の中古車屋さんからABARTHを借りてきてパーツ開発をしていました。

そもそもデモカーに振られているシリーズ番号。
当初は無かったんです。
アバルト仲間とツーリングに行って、皆で雑魚寝してたお部屋が302・303のコネクティングルームだったんです。
何かの話しで盛り上がった際に「この部屋が302と303だから、オマエのアバルトは301だッ!」とその時いた仲間にご指名頂いたのがキッカケであります。
それをそのまま採用しちゃうのも、ナントもヤマグチらしい雑なネーミングの決め方でサーセン・・・

しかし今思えばとても良くて、次期コンプリートカーの名前は以下に決めています。

TH300 pista(走りに振り切った、ハイパフォーマンスモデル)
TH300 stradale(ストリートからワインディングを重視した、オールラウンドモデル)

TH300シリーズの次に、今のデモカーシリーズが続くという訳です。
ご存知の方も多いかと思いますが、3XXシリーズは新車をベースとした正統派デモカーシリーズ。
2XXシリーズは、中古車をベースとした少しヤンチャ方向に振ったクルマ作りをしています。

2回に渡って3XXシリーズと、2XXシリーズをご紹介します。
卒業組も含めると14台ものデモカーが存在します。
今日ご紹介するのはTHREEHUNDREDの根っ子の部分になっている3XXシリーズ。

少し長いですが、是非お付き合いください(^^ゞ

■デモカー301(ABARTH500/S2)
初代デモカー301がTHREEHUNDREDにやってきたのは2014年の春ごろだったと思います。
右も左も分からずesseesseや595という選択肢もありましたが、当時は資金も無かったので迷わずベースグレードをオトコのフルローンで購入しました(笑)
当然ナビなんか付ける余裕も無かったので地図です(笑)

今でもベストセラーなカーボンパーツである、エンブレムカバーやゲートハンドルカバー、フェンダーエッジなんかをこの個体で開発しました。
右ハンドルを選んだのは、ブーストメーター移設キットを作りたかったからです。

第一回目の関東ツーリングや、アルファロメオチャレンジに混ざって大雨の富士スピードウェイで開催した第一回THREEHUNDRED meetingが懐かしいです☆

2万キロくらい乗って、現在はミスタータイヤマン三鷹店の松本店長の愛車となっています。
今は当時よりカーボンパーツが増え、ロールケージキット等が組まれてオトコマエな感じになっています。

■デモカー302(ABARTH500/S2)
この頃は気持ちがイケイケでしたね(笑)
渋谷発のオシャレブランドなんて言っときながら「何か他のABARTHと差別化したい!」というオモイから、ドアミラーやルームミラーをブルーにペイント。
es wheelのファーストアイテムであ、es-02もブルーにペイントし、この頃開発したサイドストライプもブルーで制作しました。

かねてからズット製作を交渉していたサスペンションキット by OHLINSを納車されて直ぐに装着しました。
ピロロアアームやブレーキパットなんかも302で開発しました。
この頃から日本各地のサーキットで、小さいながらもTHREEHUNDRED meetingを開催するようになり、302ではとにかく各地のサーキットを走り回りました。
ベストラップにも相当執着していて、必死に走り込んでいた事が懐かしです(笑)
ウルトラベストセラーのリバウンドストップラバーやMTAアースケーブルは302から生まれています。

そんな走りに振っていた302ですが、このABARTHでキャンプにもよく行っていました。
キャンプ場の岩にインタークーラーのパイピングをぶつけて、300kmNAで帰ってきたことが良い思い出です。

今は東京の多摩方面で、大切に乗って頂いています。

■デモカー303(ABARTH595/S3)
そうか、当時は3台連続でMTAに乗ってたんですね(^^)!
ここまで比較的走り方向に振ってきたので、思い切って方向転換をしようと思い、ビアンコガーラなボディにオレンジという組み合わせで作り上げたのが303になります。

「ABARTHは1ピースホイール」という概念をくつがえし、今ではes wheelの代表ホイールになった鍛造削り出し軽量3Pホイール「es-04」は303から生まれています。

とにかく女性ウケが良かった303.
信号待ちなんかで並んでいると、街を行く女性陣から「何あのマーチ、白とオレンジでカワイイ!」・・・
マーチじゃないんですけど。。。

これまたes wheelの大ヒット作「es-03」も303で開発しました。
このABARTHにはサスペンションキット by OHLINSの最終形であるサブタンクモデルが装着されていて、とにかくフットワークの良いABARTHでした。
この頃から足元を2セット作り、ストリートとサーキットでホイールを使い分けています。

今は横浜にお住いのオーナーさんが、2台目のABARTHとして大切に乗っておられます。

■デモカー304(ABARTH 124 Spider)
忘れもしません2016年10月10日にTHREEHUNDREDにやってきたデモカー304.

ディーラーの部長様にかなりゴリ押しして、発売と同時に納車というフライングギリギリ?でこの車を用意してもらいました。
しかも、納車6日後にはTHREEHUNDRED meeting TSUKUBAがありまして、それなりのカタチに仕上げて何処よりも早く124のカスタムスタイルを提案したのが304でした。

ボク自身も久々のFRスポーツ。
楽しくていろんなサーキットを走らせてはスピンしていたのが懐かしいオモヒデです。
この頃からドライカーボン製品を本格導入して、今でも124系のカーボンパーツの90%以上はドライカーボンを採用しています。

500系とお客様の層が大きく違うのも124の特徴です。
特に304は「デモカーと全く同じにして下さい」と、ポンとDT3に車とお金を置いてかれる方が多かった印象です。
また20代オーナーが多いのも124オーナー層の特徴ですかね。

この個体、今は大阪におりましてDukes&Co.の関係会社の人間が大切に乗っております。

■デモカー305(ABARTH595/S4)
憧れのキイロ。
この色が出るとディーラーから聞いた瞬間、後先考えずに「とりあえず1台ください」とオーダーしました(笑)

後から「あ、ガンメン変わるのね・・・」
と、知ったことはナイショです。

「ABARTHカスタムのまずはここから」の定番アイテムとなったロワリングスプリングやスポーツローターシリーズは305で開発しました。
そういえばこの頃の595/S4は2Pローターが標準でした、現行モデルはコストダウンなのか全て1Pローターです・・・

このモデルから大きく変わったのがメインのECU。
最初は全く攻略できなくて、書いても、書いても、何も変わらなかったです(笑)
competizioneはタービンがIHIからギャレットに変わり、走りのフィーリングも大きく変化しました。

この頃から「カーボンは重ねて魅せる!」を意識し始め、そろそろ我慢していたアレを解禁・・・
なんて企んでいた頃であります。

デルデルサギと言われたカーボンボンネットもこの個体で開発しました。
試作ボンネット何枚作った事でしょうか・・・
温度計やセンサーをボンネットの中に仕込んで、夏のサーキットやワインディングを沢山走りました。
この頃に、走っている時はセンターダクトから熱気がほとんど抜けない事に気づき、サイドダクトの恩恵大であります(^^)

今はブランド発足当初からお付き合いさせて頂いているオーナーさんが横浜で大切に乗られています。

■デモカー306(ABARTH 124 Spider)
この時、本当は黒が欲しかったんです。
でも直ぐに納車になる個体が、ソリ白、パール白、この306のネイビーしか無かったんです。
あ、306はもともとネイビーなんです(^^)!

この時「誰も想像しない124を作ろう!」と、納車前からヤマジにイラストを描きまくってもらってました。
正直イラストではあまりピンとくるものはなく、ヤマジを信じて「全て任せます!」と、いい意味でぶん投げたんです。

3月末の納車から、5月6日のTHREEHUNDRED meeting TSUKUBAでお披露目。
毎回まぁまぁタイトですよねデモカー製作は。。(笑)

今写真を見返したら、まだ芝生エリアで100台くらいの規模でした。
100台って、今となっては関東ツーリングが100台くらい規模です、ABARTHのソコジカラハンパなし!

この頃、あの大舞台にコイツと一緒に立って、ラスベガスで男泣きするなんて、1ミリも思っていなかった事でしょう。

2018年に500系のワイドが完成し、全く採算にのるイメージ湧きませんでしたが「124もやっちゃうか!」最初は軽いノリでした。

タブン306を切ってなければ、もしかしたらSEMASHOWの舞台には立ってなかったかもしれません。
306が完成した時に、妙なオーラを感じ、変な自信が湧きました(笑)
なんででしょうかね(^^)?

306はボクの夢を叶えてくれた、人生で一生忘れる事の無いABARTHになりました。

ラスベガスのSEMASHOW2019の会場で、全世界のCARGUYから絶賛され、日本では見た事の無いような大富豪から「この車を売ってくれ」と何件か言われました、
正直SEMAの収支を考えると、喉から手が出るほど売りたかったけど、日本を発つ前から「万が一こんな事が起きても絶対に売らない」と心に決めていました。

THREEHUNDREDの大きな、大きなターニングポイントを作ってくれた306.
SEMASHOWの搬出パレードをこいつで走れた事は一生のオモヒデであります。
いまは御殿場のアウトスペックさんに嫁ぎ、ショールームで大切に展示されています。

■デモカー307(ABARTH595/S4)
2018年の夏にTHREEHUNDREDにやってきた307.
グリジオピスタに一目惚れして、シルバーBREMBOキャリパー、タバコSabeltをメイクユアスコーピオンでオーダーした個体です。

595/S4のボディキットの開発はこの車両で行いました。
前後バンパーの形状に合わせ、フェンダーのカタチも微妙に変えていたりします。

先に発売をスタートしていた595/S4用のカーボンパーツと、ボディキットを組み合わせ、新開発したes-07を組み合わせた時の衝撃は今でも忘れません。

この日の工場帰り、確か雨だったんですが、等々力の裏路地にあるトンネルに307を止めて、1時間位は写真撮ったり見つめたり、ニヤニヤしてた事を思い出しました。

後期モデルの定番アイテムとなったカーボンインテリアパネルや、THREEHUNDREDの人気商品のひとつであるTuningECU。
ご購入後の更なるパフォーマンスアップを提供する為に開発した、UpdateProgramもこの個体で開発した事が懐かしいです。

今は横浜のオーナーさんに、とてもとても大切にして頂いています。
現役の頃より間違いなく極上車です(笑)

■デモカー308(ABARTH595/S4 PP2)
2019年1月にTHREEHUNDREDにやってきた309.
307のカッコ良さが忘れられず、丁度パフォーマンスパック2というグレードがグリジオピスタで発売になると聞きまして電話一本で即決した個体です。

アニキがあまりに渋谷系オシャレさんだったので、コイツをどう仕上げるか悩みました。
最初はラインが黄色かったり、ネロスコルピオーネなes-03を履いてたりしたんですが、あまりシックリこなくてイメージチェンジをしました。

308の全てはSEMASHOWにあると思います。
ここに合わせ、完全に海外受けを狙った演出が、結果ど真ん中にきた感じです。
赤ミラーのデカールに全て貼り直し、8.5J-4というパツパツサイズなes-04をレッドブラッシュドで仕上げました。

会場では306の注目度はハンパ無かったですが、製品のクオリティであったり、フィッティングであったり、圧倒的に500系の方がパーツが流通している事もあり、そのベンチマークとして308は大活躍してくれました。

特にヨーロッパのABARTHオーナーにはハマッたようで、イギリスからは308と同じパッケージでというオーダーが続きました。

パールホワイトのロールケージキットやマフラーテールフィニッシャーは、ヤマジの熱い提案でして、昔の競技車両を連想させる演出であります。

今はABARTHを3台目という杉並区のヘンタイさん、、、
おっと失礼、プライベートでも仲良くさせて頂いてるコユイお方の元でとても大切に乗って頂いてます。

■デモカー309(ABARTH595/S4)
今年の7月1日にTHREEHUNDREDにやってきた新人さんです。
濃い色の595が続いていたので、やっぱり久々に明るい色が乗りたいなと選んだのがまたしてもキイロ。
本当はアドレナリングリーンとかあったら欲しかったんですがぁ・・・

309のトピックは何といってもフルマットカーボン仕様。
黄色とマットカーボンが何ともレーシーな雰囲気出してるんです。
そこに黄色のロールケージ。
もおね、完全ポルシェのクラブスポーツ(笑)

普段はサスペンションキットPROを使っていますが、今はスポーツダンパーの最終確認をしています。
これから次期コンプリートカーの「TH300 pista」のプロトタイプモデルに進化する予定です。
最終市販用タービンキット、エキマニ、メタルキャタライザー、内装をフルアルカンターラにアップデート予定。

今後にご注目下さい(^_-)-☆

■デモカー310(ABARTH 124 Spider)
記念すべき10台目の3XXシリーズは最終モデルの124 Spiderでした。

この個体も2020年の7月にやってきて、309と2台同時購入という、デモカー製作現場に大変負荷をかけてしまったのでチト反省。。。

2019年の年末くらいだったと思うのですが、124の生産が終わると聞いて「一番最後のヤツ下さい」とオーダーしました。
その時、ボヂィーカラーや仕様を選べたので、迷わず人生初のブラックボディに、純正RECAROシートを選択しました。

306のインパクトがあったので、地味な感じになるだろうから「早々にオールペンだな。。。」と正直思っていました。

しかしです、フルエアロが組み上がり現場に310を取りに行くとですね、佇むオーラがハンパ無いんです!
コーティングが終わり、黒が更に黒光りしはじめたら、今までにない圧力と言いますか、オーラがハンパ無いんです!!
ガレージから出して、近所のコインパーキングでジット眺めてたんです。
そしたら、いつもの佐川さんが「このクルマ最近で一番カッコイイですね!」と(笑)

やっぱりね⭐︎

とりあえずその日のうちに、この画像をインスタにあげてみたんです。
そしたら数日後、見事にバズリまして海外で話題だけは大フィーバー中の310さんであります(^^)v

正直124は今後どういった方向で提案していくか悩んでいます。
とりあえず今年にもう1台安い124を買って、310のクローン仕様にして、ドリフトでもはじめてみようかと企んでおります(^^ゞ

以上、デモカー3XX特集でありました。
いやぁ、長いッ(笑!)

お付き合い頂きありがとうございます。
どうですか、相当ザックリ書いたんですが、10台もあると相当内容濃いッ!!

次のカタログは、カタログじゃなくて本にしようと考えてるんです。
その巻頭こ、歴代デモカー特集をもってこようかと。
各車オモヒデが詰まりすぎてて、文書が全然進まないであります。

そして今年は、歴代デモカーだけのツーリングとかしたいなと。

次回作は2XXシリーズです。
因みにこのBlog書くのに4日くらいかかりました。。。

押忍ッ。

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