TH306を発表した瞬間に、
ワタクシヤマグチのオモイに共感して下さり、
是非1台作って欲しいとオーダーを頂きました。
しかしながらこのABARTH 124 Spiderは、
お代を頂戴すればお作り出来るクルマではなく、
不便な事があったり、
ここぞという時にご機嫌ナナメになったり、
官能の裏にはビックリする事が起こったりするかもしれません。
もちろん何事もないようにお作りしますが、
THREEHUNDREDの最前線で活躍しているデモカーシリーズとは違い、
キーをひねれば簡単に動くABARTHではありません。
今も各所からオファーを頂きますが、
何よりボクが「この方にお作りしたい」と思わない限り、
作りするのは難しい個体であります。
大変失礼ながら、
オーナー様にはビビッとくるものがあり、
今ではご兄弟で3台ものTHREEHUNDREDワイドスタイルをお持ち頂いている、
生粋のTHREEHUNDREDファンであります(笑)
ご注文から約8ヵ月程お待ち頂き、
RotaryEngine(20B)を積んだ、
世界に1台のスペチアーレがまた誕生しました。
THREEHUNDREDのフルキットをマットカーボンで装備し、
ホイールは前後9Jのes-03を履きます。
ボディーカラーはポルシェのガルフブルーをクリアではなくマット塗装。
ブレーキキャリパーはAP Racingをオレンジにカスタムペイント。
TH306を走らせて一番問題になったのが、
とんでもない発熱量・・・
水温、油温、吸気温度がとにかく高く、
それを改善すべく様々なブラッシュアップがされています。
ポートにも手を加え、
サージタンクをワンオフで製作し、
スロットル関係も見直されている恩恵もあり、
TH306より+30ps近く向上しています。
何より羨ましいのが、
TH306よりエンジン搭載位置が約3cm程低くなっています!
マフラーは切り替えバルブ付きの90φシングルの2本だし。
地味にコツコツ売れているカーボンボンネットは、
塗装完だとクルマ買えそうな金額ですが、
コツコツ売れているからありがたい限りです!
マットになると、
車両がひとまわり大きく見えて、
更に迫力のワイドスタイルです。
イベント等で皆さんの前でお披露目出来るのは少し先になりそうですが、
夢の2号機が間もなく走り出します(^^)/
9月のTHMでは、ロータリー車両だけのデモランを企画してますので、
富士のストレートをゼンカイで駆け抜けるサウンドは、
見応えがあると思います!
オーナーさま、大変お待たせしました。
そして、いつもありがとうございます(^^ゞ
おす。