今月からはじめたFactory作業。
1週間で2組しかお受けできませんか、ABARTH屋ならではのヘンタイ作業をご提供させて頂いています。
この個体はハブベアリング交換と、アライメントの適正化で入庫しました。
ハブベアリングは走行距離が増えてきたり、サーキット走行が多い個体に痛みが多い現象です。
交差点を曲がる際や、高速道路を長くカーブする際にフロント周辺から「ゴーゴーゴー」という音がしたら要チェックです。
通常メンテナンスですとハブごとのAssy交換になり左右で7万近いパーツ代になります。
純正ハブからハブベアリングを抜くのが大変なのでハブAssy交換になりますが、THREEHUNDREDでは専用工具を作りましたので、使えるハブはなるべく生かしたいと思っています。
ベアリングは純正より精度とライフが長持ちする高品質なベアリングに交換し、ベアリングだけの交換でパーツ費用もAssy交換の約半額で押さえられます。
もちろん新品Assy交換しても良いと思いますので、そこはオーナーさまとご相談しながら作業をご提案をさせて頂きます。
アライメントは長年サスペンション開発をしている事もあり、膨大な走行DATAから様々なセットアップを持っています。
スタンダードな仕様でも、アライメントを調整するだけで走りが激変したりする場合があるほど、大切な調整ポイントであったりします。
今回はサーキット走行をメインにしている車両なのでフロントキャンバーを-3.3までつけました。
通常のアライメント計測ではトーションビームの補正はしないと思いますが、THREEHUNDREDではご希望があればバラバラに分解・清掃をして、通常のアライメント計測作業に加えリヤのトーションビーム位置の適正化をさせて頂きます。
左右でリヤのオフセットが違ってたりする経験ありませんか(^^)?
この作業が思いのほか走りを変えまして、数ミリですがホイールベースも変えられます。
逆を言えば取り付け部がそれだけバカ穴になっていまして、ルーズに取り付けすればそれまでですし、チャント組めばいい数字を出すことが出来ます。
THREEHUNDREDがいろんなパーツを開発してきた際に習得したノウハウを、良いカタチでオーナー様にフィードバックできたらなと思っております(^^ゞ