某所にてリフトされたPUNTO EVO、お客様のいない間にこっそり観察させていただいてます。コレ、500系とはまた違った方向性のデザインが素敵ですよね。ディメンションから想像するボリュームを、ギューッと絞り込んで、ザクザク削ってでき上がった“塊”感。きっとそこでほぼこのクルマのキャラは立ちまくっているはずですが、「いやまだまだでしょ!」と、さらに細かなディティールをちりばめて仕上げられた、そんな雰囲気がたまりません。
何故かエッジが多用されたリア上部セクション。さらに上方に向かって絞り込まれたキャビンはこのクルマの強力なアイコンに。
ギミック感バリバリのFバンパー両サイド。良いです。涎が出そうなくらいイイ。ちゃんと抜けてますしね。スポーツ志向の強いオーナーさんなら、ローター冷却用のダクト取入れ口にも使えそう。
較べて、500系にも見られるスマートな処理のリアアウトレット。こちらはダミーなんですね。穴、開けたい衝動に駆られましたが我慢我慢。。。
ABARTHって元々サーキットにルーツを持つブランドですし、現代のクルマとしての基準をクリアしつつも、こういった尖った部分を若干濃いめに残してくれているところが皆をニヤッとさせてくれるんでしょうね。僕の中ではいわゆるクラブマンっぽい雰囲気で、少し汗ばむくらいのドライビングの後、ガレージに頭から突っ込んだ相棒を眺めながらコーヒー飲みたくなるような、そんなクルマ代表です。
Takeshi Yamaji