THREE HUNDRED ABARTH Parts Brand

アバルトのホイール・サスペンション・ブレーキ・カーボンパーツetc 開発・販売

Produced by DUKES


アバルト専用設計を追求する

アバルト専用設計を追求する

最初は「冬用の安い16インチ作んないですか?」
そんなワードがきっかけでした。

どちらかと言うとワタクシ大口径派なので、
インチダウンには興味が無く、
本件全くノーマークでした。

そして「安いホイール」
あまり好きなコトバではありまてん(^^)

その昔、
デモカー298を前オーナーから引き継いだ時、
15インチのワタナベホイールを履いてたんです。

サスペンションは当時のOHLINSベース。
この状態で富士スピードウェイを走った時、
シャープさは全くないんですが、
なんともコントローラブルで、
扱いやすくて楽しかった記憶が、
今年の初めくらいにフトよみがえりまして、
本件とリンクしたんです。

16インチの声は、
大分前からかなりありまして、
お客様の声があるのに、
それを製品化せずに軽量17インチばかり作るのも、
実に失礼な話だなと思いまして、

どうせやるならアバルト専用設計にこだわりたい、
どうせやるならオモシロイマテリアルでやりたい、
どうせやるなら軽量じゃないとね(^^)v

どんな仕様で具現化するかずっと悩んで、
無理難題を突きつけながら、
工場さんを口説きまくってたんです。

そして、
既存の鍛造シリーズとは違うシリーズにしたい。
やるならes wheelとしては初の鋳造で。

でも、
ただの鋳造は絶対に嫌だったので、
フローホーミングしかないと当初から決めてました。

フローホーミングとは、
基本的には通常の鋳造でホイールを作り、
この時リムは少しふんずまりで型から抜きます。

その次に専用型でリムに圧力をかけて、
簡単に言うとローラーのようなもので伸ばしていきます。
この時鍛造に近い力でリムを伸ばしますので、
アルミの密度が上がり強度が出ます。

強度が出るという事は薄く設計できるので、
軽くする事が出来ます。
これがフローホーミングと言われる技法で、
エンケイさんだとMAT製法と言われています。

リムを伸ばすと言う事は、
限界はありますがひとつの型でサイズバリエーションを出す事が出来るメリットがあります。
その恩恵をフルに使い、
今回の16インチは7Jと7.5Jを設定します。

グダグダ書きましたが、
何が言いたいかと言いますと、
通常の鋳造ホイールより型代がとってもかかります。
製品コストも高いです。

他社さんのホイールより、
仕上げの切削加工を多く入れる設計なので、
精度も上がりますし駄肉も落とせます。
でも量産コストが上がります。。。

しかしながら、
es wheelらしいアバルトに特化したキワモノ鋳造ホイールを作りたいし、
鍛造よりはるかに安価で提供出来るので、
そんな細かい事はカンケーネーな精神で、

走り系にも、冬需要にも、両方いけるアバルト万能ホイールが出来てしまうなと( ̄^ ̄)ゞ

やるからには超ハイスペックなホイール、
そして皆さんが喜ぶ秘策をひとつ用意してます。

これは試作が完成した時に発表しますね。
間違いなく喜んでもらえると思います。

そんな久々にキワイホイール開発してテンション高めのヤマグチ。
16インチはBREMBOキャリパーがギリギリなので、いろんな設計をギリギリまで攻めるために、改めてキャリパー計測を隅々までしました。
机上の空論はオッケーであります!
もちろん純正BREMBO対応です。

あとは最終の強度評価が通ればGoです。
この冬、アバルトアフターホイールに激震が走ります。

memberページに最終プロトタイプの図面公開してます。

押忍ッ。

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