THREE HUNDRED ABARTH Parts Brand

ABARTH Parts

Produced by DUKES


1台のABARTHから。

1台のABARTHから。

ふと街で偶然見かけるABARTH、絵になりますよね。金曜の夜、日本橋界隈で目にした595。表通りからは外れた場所にあるガソリンスタンドなので、きっとこのあたりを生活圏にしているオーナーさんなのかなと。

 

時刻は8時前。ここからは僕の勝手な妄想全開で。

仕事を終え自宅にたどり着いた彼は、時計と睨めっこしながらもドリップした一杯のコーヒーで気分を切り替え、愛車の鍵と前夜にパッキングした小さめのバッグを抱えガレージに。まだ冷え切っているエンジンと排気管は現代の車とはいえABARTHのコト。近所迷惑を考え精一杯の理性を総動員し極力穏やかに右足を操りながら路上へ

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本来の予定より30分ほどのロス。はやる気持ちを抑えながら自宅マンションから一番近い裏路地のスタンドでABARTHのガソリンタンクを満たした彼が、ウィークデイのしがらみと右足に課したルールから解放されるのはもう少し先。待たされちょっぴり不機嫌気味な彼女を南麻布で拾い、決して広いとは言えないけれどそこそこクッションの効いた助手席とポットに詰めたばかりのコーヒーでもてなしながら首都高飯倉入り口を駆け上がってからだ。

明日は良い思い出のある富士川水系で今シーズン初のフライフィッシング。解禁して約ひと月、人出も少し落ち着いてきた頃のはず。目指すのは本栖湖近くに昨年のこの時期、恵まれた釣果に気を良くした彼が1年先の今日に「お一人様」で予約しておいた小さなコテージ。先月、無理を言って「二名様」に変えてもらった。一応ベッドも二つあったはずだし、きっと大丈夫。色んな想像に胸は膨らむけれど、このクルマの締め上げられた足は路面の継ぎ目で後ろに積み込んだ割れたら困る“積荷”を容易にカチャカチャと鳴らし、「紳士たれ」と彼に囁いている。

年明けに、独り身には持て余し気味だったワンボックスからこのABARTHに乗り換えた。そうしてもうトランクには収まらなくなったワンピースのフライロッドも、パックロッドに買い換えた。何かひとつ、変えたら色んな連鎖が始まるものだと思う。「あら!? 私も蠍座なの。」間違って会社まで持ってきてしまったキーホルダーを見て声をかけてきてくれた同僚は今、彼の助手席でふぅふぅ言いながらコーヒーを飲んでいるし、以前よりかなり小さくなってしまったトランクには、まだケースに納まったまま、店員に面倒くさそうな顔をされながらもリボンを掛けてもらったフライロッドがもう一本。そしてようやく聞き出した彼女の誕生年のヴィンテージワインと薄めのグラスが入っている。

 

 

なんて、相当暴走気味な妄想ですが、一台のクルマとの出会いから始まる変化ってきっとあると思うんですよね。特にABARTHのようなキャラ濃い目なヤツの場合とか。

Takeshi Yamaji

 

THREE HUNDRED アバルトParts

 

 

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