THREE HUNDRED ABARTH Parts Brand

ABARTH Parts

Produced by DUKES


[ es wheel ] Only ABARTH Forged wheel

[ es wheel ] Only ABARTH Forged wheel

先日はes wheelの製造過程をご紹介するBlog「Forged! Forged!! Forged!!!」を書きました。
鍛造と鋳造の大きな違いは「アルミの密度」ですが、その密度が走りにどのように影響するかをご紹介します。

先日のBlogからおさらいになりますが、es wheelのアルミ軽合金素材は鍛造機によって8000tという圧力でプレスされます。
鋳造ホイールは溶解されたアルミを金型に流し込み、アルミが固まった状態で型から抜きます。
この時点で圧力をかけないで固まったアルミ素材と、8000tという圧力をかけて固まったアルミでは、アルミの密度が大きく違います。

■鍛造のメリットは?
例えば、枯れて中がスカスカになった木の枝は軽い力でパキンと折れます、健康で密度の高い気はギューットねばって最後にパキンと折れます。
前者が鋳造、後者が鍛造というイメージで、アルミの密度と熱処理で素材の特性が変わります。

鍛造ホイールは密度が凝縮された非常に強い固まりで、固いがゆえに切削加工で駄肉をそぎ落とす事が出来るので、各部を薄く作ったり、攻め込んだデザインを採用する事が出来ます。
整った素材は設計に自由度を広げ、細かな刃物のプログラムを可能とするので、鋳造に比べるとスポークやリムに細かな作り込みを表現できるので、鍛造ならではの見た目と軽さを実現する事ができます。

es-02のホイール重量は、サイズやカラーでも異なりますが17x7Jで6.9kg/1本です。
一般的にバネした1kgの軽量化で、バネ上15kgの軽量化の効果があると言われています。ABARTHの純正17インチホイール(10本フィンタイプ)と比較すると、es-02は1本あたり約4kgの軽量化になります。

アバルト ホイール

■ヤマグチ的なホイール比較インプレッション
ここからはABARTH500に特化し、ワタシのフィーリング的なお話しなのでご参考までに。
ABARTH純正10本フィンホイール(10.3kg)、es-02(プロトタイプ6.1kg)、es-02量産ホイール(6.9kg)の3種類を市街地とワインディングロードでテスト走行してみました。(リムは全て7J・インセットは35・タイヤはADVAN・Neova)

まずは純正ホイールですが、路面が整った直線道路ではどっしりとした感じで、安定感こそありますが、つなぎ目や荒れた路面では、サスペンションの動きに対してワンテンポリバウンドストロークが遅れてくるような感じがあります。
ワインディングロード等のシーンで、ハイスピードコーナーからタイトコーナーへフルブレーキしながらターインするようなシーンでは、ホイールの横剛性感がもう少し欲しい印象がありました。

ABARTH純正からes-02(プロトタイプ)に履き替えて最初に感じたのは、タイヤに空気の入っていないママチャリに、パンパンに空気を入れた時の感動と近い感触です。
車が軽く軽快になった印象はもちろんですが、車がとにかく転がります。
アクセルオンの際にも、今までのアクセル開度よりも少ないアクセル開度で車が進む印象です。
50kmくらいで市街地のマンホールを踏んだ際に、今まではドスンという感覚でしたが、es-02(プロトタイプ)は、「タッタッン!」と非常に軽快です。
ただ車体に対してホイールが軽すぎて、ホイールのジャイロ効果が薄れたせいもあり、若干ですが直進安定性に不安を感じました。
また現状のスタビライザーとサスペンションとの相性が良くなく、軽快ではあるのですが段差を乗り越えた直後のピッチングが細かく続く印象でした。

アバルト ホイール

■ABARTHのためだけに設計されたes-02
プロトタイプを何タイプか開発し、あらゆるシーンでテスト走行を繰り返した結果、6.9kgという重量設定のホイールが最もフィーリングが良かったのと、リム厚も数パターンテストしまして、現状の量産仕様で生産にGOを出しました。
このホイール重量が優れている点は、サスペンションとの相性が非常に良く、マンホールや高速道路の段差を踏んだ際には「トンットンッ!」とビッシリ1発で入力がおさまります。
高速のレーンチェンジや、中・高速のコーナーが連続するワインディングロードでは、ステアリングとブレーキの操作に車体が鋭く反応し、軽快とはこの事だなと改めて思いました。

es-02の高いホイール剛性はブレーキング時の姿勢や、サスペンションの動きを更に繊細にドライバーへ伝えてくれます。
ABARTHのパフォーマンスをフルに発揮するためだけに開発したes-02。
「鍛造ホイール」として最も強度を感じて頂けるシーンは、ホイールボルトをトルクレンチで締めた際の手ごたえかもしれません(笑)

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