THREE HUNDRED ABARTH Parts Brand

ABARTH Parts

Produced by DUKES


ABARTHときびなご

ABARTHときびなご

その昔、20代前半。初めて買ったクルマはFIAT X1/9 1500でした。今なんて200万オーバーのプライスタグ付いた販売車両しか見かけませんが、その当時は30〜60万あたりが相場だった気がします。社会人になって初めて手にしたボーナスを握りしめ、40万即金で手に入れた車です。

憧れはLANCIA STRATO’SにFIAT ABARTH X1/9 Prototipo。

x19

70年代前半のWRC。共にABARTHの手の入ったこの2台ですが、片や伝説を作り、片や日の目を見ることのなかった悲運の車。共に当時ベルトーネにいたガンディーニによるデザインの車。

 

オレンジのボディに黒のストロボラインの入った僕のX1/9、「添加剤入れといたからエンジン、バリバリ調子いいよ〜」なんてコト、真顔で言うような中古車屋さんで買った割には調子の良い個体でした。当然、チューニング/カスタム化はサクサク進んで、TAROXローター・パット、KONIスポーツサス、JAMEXスプリング、タワーバー、ANSAマフラー、Vitaloniミラー、前後バンパーレス化、FRPボンネット/トランク、ダックテールスポイラー、FORZAシュノーケル、1300用エンジンフード、強化マウント、WEBER 40DCNF×2・・・。と順調に仕上がっていったのですが、どうにも残念なのがどこにも“ABARTH”のパーツがないこと。

友人づてにあちこち声を掛けてもらっていたある日、東金に住んでいるオーナーさんが車降りたから譲っていただけるとの話に。喜び勇んで出かけ目にしたのは、真っ赤に錆びたマフラー。ライセンスプレートらしきものは付いてますが、全く識別できません。・・・本物?? ネットなんてない時代ですし、そのカタチだって白黒のコピーでしか見たことないんですもの。けれど、「今日はもう遅いから泊まってくださいよ」なんて、やさしいこと言ってくれるオーナーさんを疑う気になどなれず即決。

結局、激旨&てんこ盛りの海の幸をたらふくいただいて翌日帰宅。サンドペーパーを手に2日かけて磨き上げると、鈍く輝きだしたプレート上についにABARTHの刻印が!! その瞬間、4本出しのANSAに比べ何となく頼りなく華奢に見えていたこの2本出しのマフラーが、オーラをまとって見えだすから不思議です。

そんな、僕が初めてABARTHに触れた時のとりとめのないハナシ。なんで急に思い立ったかというと、昨夜の外食にあの日東金で御馳走になったのと同じ『きびなごの煮付け』が出てきたから。口に入れて、フワッとこの魚独特の香りが鼻に抜けた瞬間、僕の脳裏にフラッシュバックしたのはプレートから微かに浮き出てきた「AB・・H」の綴り。愛だな、愛。

 

Takeshi Yamaji

 

THREE HUNDRED アバルトParts

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